【錢屋商店モノがたり vol.11】理想のデザインを求めて
“理想のデザインを求めて”
共創型モノづくりこのゆびとまれ
従来のコーナーの趣旨とは少し離れるのですが、伝えたいことが増えてきたのでこの場を借りて『
共創型モノづくり このゆびとまれ』(以下、このゆびとまれ)について書かせていただきます。
錢屋商店は製品を販売するためのツールとして立ち上げ、そこには多くの語りたいモノたちが並んでいます。
では『このゆびとまれ』は?
一言で説明すると“誰かの欲しいを共感者とともにカタチにしていく”そんなプロジェクトです。
現在、いくつかのプロジェクトが並走していますが、そのうちの一つ「
大好きなリネンやコットン素材で小柄さんサイズのワンピースが欲しい!」をご紹介します。
ゆびをあげてくれた方(以下、つかいて)の理想を実現すべく、つくりてさんとともにモノづくりを進行中。
「せっかくつくるんだったらとことん!」がプロジェクトチーム(つかいて・つくりて・錢屋本舗本館)の共通認識として芽生え、トワル(仮生地での試作)チェック時にはあらゆる意見が飛び交いました。
つかいてさん「この袖の部分をもう少し詰めることできないかしら?」
つくりてさん「2cmくらい詰めましょうか。もうそれ以上詰めるとね、腕を下げているときには感じないけれど、腕をあげたり回したりがしづらくなりますからね。」
つかいてさん「ここのフレア、もう少しだけ揺れ感を出せないですか?」
つくりてさん「ちょっと、切って生地を足してみましょうか。」
はさみと針、テープを使い分け平面が立体になっていく様子はまさに魔法のようでした。
ミリ単位の変化で風合いがかわることを目の当たりにし、つくりてさんの引き出しの多さ、技術の幅の広さに感動。
まだまだこのワンピースのモノがたりは続きます。
次のご案内は2023年12月の終わりごろ。
錢屋本舗ウェブサイト専用ページでお知らせします。