【錢屋商店モノがたり vol.009】 手づくりを続ける理由
手づくりを続ける理由
めがね舎ストライク
“眼鏡ってどうやって作られているんだろう。”
そんなことを考えたことはありますか。
大量生産の技術が発達し、元々手作業で行っ
ていたことがいまや機械で簡単に作れるようになりました。しかしそれが本当に豊かなのか・・・。確かに安価で買えることは時にありがたいこともあります。ではデザインという観点ではどうなんだろう?人の仕事はすべて機械に吸い取られてしまうの?本当に着けたいモノと巡り合える?
めがね舎ストライクはビジネスとしては機械に頼り、海外へ生産を依頼する方がはるかに効率はよいと理解していながらも、日本人ならではの繊細な技術と感性、粋を愛する遊びごころ、お客さまへの細やかな気くばりを大切にしたい。という考えから、職人による手作りを続けられています。スタッフの方に、「機械とハンドメイドではどんな点で違いが出てくるのですか?」と質問をしました。「例えば、このカット面ですね。一般的にはガラ入れという工程で均一に角が落ちてしまいますが、めがね舎ストライクでは手磨きで仕上げる為、角をしっかり残したり、立体感のある丸みを持たせたりとメリハリをつけ、細部までこだわった仕上がりになります。」と、聞いてみなければわからなかった細かな点を伺うことができました。
“なるほど。表現しなくても眼鏡としては成り立つけれど、これがあるからきっと素敵になるんだ”と、納得。モノは質感の違いだけでなく、ほんの少しの作り方の違いでそのモノに宿るオーラが大きく変わることを実感した体験でした。今秋、錢屋商店で新たな商品も取り扱い予定です。それは“リーディンググラス(老眼鏡)”。フレームが小ぶりで色もカラフル。見ているだけでもかわいい眼鏡です。発売を楽しみにしていてくださいね。