【錢屋商店モノがたり vol.006】 アート箱と暮らす
今回は島あゆみさんの「アート箱」をご紹介します。アート箱というと、あまり聞きなれないかもしれませんが、“小物入れ”です。
家の中には整理整頓したいものがたくさんあって、その分別をする上で必要になってくるのが箱や袋。近年では“収納上手”という言葉もよく目にしますが、皆さんはいかがでしょうか。“収納”とは中に入れて、しまっておくことですが、すべてをクローゼットや押し入れなど、扉の中に入れてしまうのは生活がしやすいとは思えません。そう思っているからなのか、私も箱やカゴを見ると、ついつい欲しくなってしまい家の中には至る所にそれらがあります。中はごちゃごちゃしていて見せられないけれど、外からはわからない。それってとてもありがたいです。
ただ、小物入れって選ぶことが難しい時もあります。見た目で好みのものと出会えない、置きたい場所の高さが合わない、大きすぎる・小さすぎる、など。島さんのアート箱は、まず見た目が美しく、サイズもちょうどいい(私にとっては)と思いました。“要るモノより、欲しいモノを”、と想像しながら買い物をする私にとっては、見た目は重要な要素のひとつ。それは空間と融和するかを考えるからです。島さんのアート箱は、現在柄は5種類。季節に合わせて変えていくのも楽しいかもしれません。外側の雰囲気からは想像できない内側のデザインも島さんならではの組み合わせです。蓋をして使うもよし、蓋を取り中のモノ・内側のデザインを見せて使うもよし。光があたる場所に置くと自然のゆらぎを感じます。
買い物の基準は人それぞれ。正解なんてありません。ただ、私たちは“要るモノより、欲しいモノを”お勧めします。暮らしの中に欲しいモノだけを集めませんか。