つくるヒト―島あゆみ
美術大学を卒業後、イ ンテリアファブリックメーカーのデザイナーを経て2005年に独立。企業との商品開発、又さまざまな素材でオリジナルデザインの制作をしてこられた島あゆみさん。建築やインテリアにおけるアートワークにも従事し、国内海外の展示会にも多数参加。錢屋本舗本館でもインスタレーションを行っていただいております。
『すべては好きから生まれるもの スキノハテマデ』
これは島さんの言葉です。“スキノハテマデ”は、自身のつくられる作品だけでなく会場づくりでも行動に表れていらっしゃいました。光・空気・香り・音 すべてを感じ、作品と会場をマリアージュさせていく。そこにどれだけ自然に溶け込めるか、も考えられているように感じました。
島さんは、色とテクスチャーには感情を揺れ動してくれる力があり、それは自然が心を落ち着かせてくれるようだ、と表現されます。暮らしに溶け込み、気持ちに寄り添ってくれるもの、だと。そんな言葉をナチュラルに発する彼女は、いつも自然へのまなざしがあたたかく、私まで吸い込まれるようです。
ひとつの作品づくりに一切の妥協をせず、ハテの向こう側を目指しているようにも見えます。それは決して自己満足の領域ではない。垣間見える島さんの人間らしさは愛おしくなるほど。決して器用に立ち回るのではなく、すべてのものに対しての真剣で、そして愛を強く感じるモノづくりをされる。それが島あゆみさんです。